ラジエターキャップって、ただのフタ!?

ラジエターキャップって、ただのフタ!?

エンジンを冷やす仕組み

車のエンジンを動かすと熱くなりますよね。エンジンは内燃機関とも呼ばれていますから、内で燃料を燃やして運動エネルギーに変えているわけです。
そのまま放っておくとエンジンはどんどん熱くなって、最終的には壊れてしまいます。そのため、エンジンの熱が上がらないように、エンジンを冷やさなければなりません。
どのようにしてエンジンを冷やすかと言うと、自動車のエンジンは液体や空気を利用して冷却し、適切な温度になるような仕組みになっています。
空気でエンジンを冷やす仕組みは空冷と呼ばれていますが、現在ではほとんど使われていません。
空気(風)によってエンジンを冷やす方法は、仕組みは簡単なのですが、冷却効率が悪く、温度管理もしにくいのです。
そのため、現在の自動車は水冷が主流となっています。

水冷エンジンの仕組みを簡単に説明すると、エンジンの内部に液体の通り道が設けられており、そこを液体が循環する事でエンジンの熱を液体に取り込みます。その液体は、ラジエターに運ばれ、ラジエターで空気によって冷やされ、またエンジン内部へ循環していきます。

ラジエターキャップの役割

ラジエターの上に付いているラジエターキャップですが、単なる「ラジエターのフタ」と思っていませんか?
いや、私も最初はそう思っていました。
ですが、これが単なるフタではなく、重要な役割を担うパーツだったんですね。

自動車のラジエター内は、通常よりも気圧が高くなるように設定されています。
液体は圧力がかかると沸点が高くなりますが、この性質を利用して、あえて圧力を高めて沸点を高くすることにより、エンジンの温度が上がってラジエター液が100度以上の温度になっても沸騰して気泡が発生しないようになっているのです。
液体は温度が高くなると体積が膨張しますから、エンジンの温度が高くなるとラジエター液の体積も膨張します。
このままですと、膨張したラジエター液の体積に耐えられずにラジエターが壊れてしまいます。ですので、膨張した分のラジエター液をどこかへ逃がしてあげなければなりません。
ラジエターには、ラジエター液リザーバータンクと言う物が付いていて、ここへ膨張した分のラジエター液が溜るようになっているのですが、この膨張した分のラジエター液を、圧力を感知してリザーバータンクへ逃がしてやるのがラジエターキャップの役割なのです。

ラジエターキャップが壊れると・・・

ラジエターキャップにはバネが付いていて、このバネがラジエター内の圧力を感知して、リザーバータンクとのやり取りを行っています。もしラジエターキャップが古くなってこのバネがへたったりすると、低い圧力でリザーバータンクにラジエター液が流れてしまい、本来より少ない量のラジエター液しかエンジンに流れない事になってしまいます。すると冷却効果が薄れ、エンジンが高温になってオーバーヒートの原因になります。
実際、ラジエターキャップの不調でオーバーヒートになる車両は少なくありません。

ラジエターキャップは消耗品

ラジエターキャップは消耗品です。
通常はそんなに気にしなくても良いのですが、10年落ちの車であれば絶対に確認した方が良いパーツです。
できたら余裕を持って5~6年くらいで交換するのがベターかと思います。
また、中古車一括査定の時、査定士は必ずラジエターキャップのバネやパッキンを確認します。
ですので、年式の古い車を中古車一括査定に出す場合は、ラジエターキャップの状態を確認しておくと良いでしょう。
高いパーツではありませんので、交換しておくのが良いと思います。

※ちなみに、中国製の粗悪なラジエターキャップが販売されていますので、純正品を購入する事をオススメします。

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