軽自動車の燃料は軽油!じゃないって!

軽自動車の燃料は軽油!じゃないって!
先週、仕事を終えて家に帰って子供の宿題を見ていると来客が。

玄関に行くと、3軒先の家のご主人が尋ねてきました。

私  「あ、どうも、何のご用でしょうか?」
ご主人「夜分にスミマセン、○○さん(私の名前)は車にお詳しいと聞いていたモノで、ちょっとご相談がありまして」
私  「いや、そんなに詳しいわけでも無いですが・・・で、どうされました?」
ご主人「実は、家内がウチの車に軽油を入れちゃいまして、エンジンが掛けてもエンストしてしまうんですよ」
私  「ありゃー、そりゃマズイですね、お車何でしたっけ?」
ご主人「スズキのパレットという軽です」
私  「エンジン掛けちゃったんですよね?」
ご主人「はい、走ってはいませんが」

誤給油したら、エンジン掛けたり走っちゃダメ

このお宅は、定年退職されたご主人と奥様の二人暮らしで、パレットは先週中古で買ったばかりだそうです。
それまでは日産のエルグランド(ディーゼル)に乗っていたそうですが、大きいし税金も高く、車検を迎えたため、中古車で手頃だったパレットに買い替えたそうです。

ディーゼルのエルグランド用に、携行缶に入った軽油を用意してあったそうなのですが、奥様が何も知らずにその軽油をパレットに入れてしまったのです。

もう外は暗くなっていましたが、とりあえず車を見に行きました。
が、見たところでどうすることも出来ません。

ご主人が給油口を懐中電灯で覗いたりしてます。
あ、それ、絶対にやっちゃダメです!
懐中電灯のスイッチなどの接点に、ほんの僅かでも火花が散ると、簡単に引火します!
もちろんLEDのライトでもダメですよ。

時間はもう19時を過ぎていましたので、これから修理工場のレッカーを呼ぶと、高い時間外料金を取られるかも知れません。
が、知り合いの修理工場に連絡してみると、通常のレッカー料金でOKなので、今から引き取りに来てくれると言います。
ご主人の了解も得ましたので、引き取りに来てもらうことにしました。

この修理工場の社長は、私が某ディーラーに勤めていた時に、そのディーラーでチーフメカニックだった知り合いです。
30分ほどでレッカー車が到着しました。
いつもは社員がレッカー車を運転しますが、今日は社員が皆帰ってしまったそうで、その社長自らレッカーを運転してきました。
前回この社長に会ったのは、ウチの車が車検の時ですので、ほぼ1年半ぶり。相変わらず元気そうです。

聞く所によると、この燃料の入れ間違い、最近は多発しているそうで、この社長の工場でも月に2~3台くらい入ってくるようです。
圧倒的に多いのが、今回のように「軽自動車に軽油」を入れてしまうミスだそうです。

エンジン掛けると修理費アップ!

どのように修理するのか聞くと、エンジンを掛けてしまったか、走ってしまったか、によって異なるそうです。

一番簡単なのは、軽油を入れてしまったときに間違いに気づいて、エンジンを掛けなかった場合。
これですとエンジン内部に軽油が廻っていないため、タンク内の洗浄拭き取りと燃料の入れ替えだけで済むそうです。
費用は軽自動車であれば5千円くらい(レッカー代、廃油処理代除く)で済むそうです。

エンジンを掛けてしまった場合は、シリンダー内に軽油が廻ってしまっているため、プラグを交換したり、燃料ポンプを取り出して軽油を落とさなければならないため、ちょっと面倒だそうです。この場合、1万円~5万円くらいかかるそうです。
もし軽油を入れてしまったことを知らずに走行してしまった場合、ヘタをすればエンジンオーバーホールに近い修理になるそうです。この場合は程度にもよりますが、ン十万円コース。中古の軽自動車が買えるくらいの金額です。

今回は1回だけエンジンを掛けてしまったそうですが、プラグを外してみたところ、そんなに軽油がこびり付いていなかったので、大した金額にはならないでしょう、との事でした。

また、入れてしまった軽油を燃料タンクから抜き取らなければならないのですが、車種によっては燃料タンクにドレンボルトが付いていないタンクがあるそうです。
その様な場合は、手動ポンプでシュコシュコ燃料を抜き取って(電動ポンプは引火の恐れがあるので使えないそうです)、乾いたウェスをタンクに突っ込んで拭き取るそうです。
メンドクサイですね。

家族に確認しておきましょう、燃料の種類

セルフ式のスタンドが増えてから、この燃料入れ間違いは頻繁に起こっているようで、車に詳しくない、ご老人や、中高年女性がよくやってしまうそうです。
今回は家にあった携行缶の軽油を、奥様が「もったいない!」と思って入れてしまったそうです。

また、これから寒くなってくるとご自宅に暖房用の灯油をポリタンクなどに入れてストックしておくことがあると思います。
修理工場の社長が言うには、毎年冬になると、間違えて灯油を入れてしまった車が何台か修理に入ってくるそうです。

ちなみに、昨年の12月にJAFに依頼のあった救援依頼の中で、燃料の入れ間違えによるものが269件あったそうです。
「まさか、ウチの嫁さんは知ってるだろう」と思っていても、たまにしか運転しない奥様やご老人は気に留めていないかも知れません

「あ、軽油って安いのね、じゃあ軽油入れておこうかしら」
「軽だから、軽油入れておけばいいのね!」

なんて事が実際に起こっているのです。
複数人で車を使うご家庭などは、今一度確認しておいた方がいいかもしれません。

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