知っているとオモシロイ!車の構造 サスペンションその1

知っているとオモシロイ!車の構造 サスペンション1
普段、車のサスペンションなんてあまり気にしませんよね?
車に詳しい人ならサスペンションの名前を聞いて「ああ。このサスペンションを使っている車ならこんな乗り心地かな」と予想することもできると思いますが、余程の車好きで無い限り、一般的には「サスペンションがどーたらこーたら・・・」なんて気にしませんよね。
ですが、車のサスペンションって、思った以上に車の乗り心地に影響があるんです。
もしも違うサスペンションの2台の車を乗り比べる事があったら、その違いに驚くハズです。

今回はファミリーカーや小型車に良く採用されている「トーションビーム式サスペンション」の話です。

トーションビーム式サスペンション

車のサスペンションで、現在一番多く採用されているのがこの「トーションビーム式サスペンション」ではないでしょうか?

このトーションビーム式サスペンションは、何と言っても軽量でメンテナンスがしやすく、部品点数が少ないので製造コストが安いのです。

このサスペンションは、左右の車輪を柱状のパーツで繋いであるサスペンション構造を持っています。
この左右を繋ぐ柱状のパーツの事をトーションビームと言います。
片方の車輪が上下に動くと反対側の車輪にも影響が出るため、あまりサスペンション自体に動きの自由度があまりありません。
ただ、左右の車輪を繋ぐトーションビームがしなるため、若干の自由度はあります。

メリット

先述しましたように、製造コストの安さや軽量、そして場所を取らないことがメリットです。
ですので、コンパクトカーや軽自動車のリアサスペンションに採用されることが多いです。

また、部品点数が少ないのでメンテナンスが楽なのです。たとえば、ショックアブソーバーを交換するときなどに他の形式の複雑なサスペンションの場合は、作業時間が数時間もかかってしまうことがありますが、トーションビームであれば、片側10分もあれば作業が終わります。

デメリット

片方の車輪が上下に動くと反対側の車輪にも影響が出るため、あまりサスペンション自体の動きの自由度がありません。
他の左右の車輪が独立して動くサスペンション形式であれば片方の車輪が激しく上下しても反対側の車輪には影響を及ぼしませんが、左右がつながってるトーションビーム式は、トーションビームが吸収できる運動量の限界を超えると、反対側の車輪にもその動きが伝わり、乗り心地が非常に悪くなります。
そして、カーブなどで力が加わって車高が低くなった場合、このトーションビームはその構造上、車高が低くなればなるほどタイヤが「トーイン」になる傾向にあります。
極端なトーインになると、後輪がトーションビームサスペンションだった場合、後輪が進行方向に対し斜めになり、タイヤがグリップを失っていきなりリアがカーブの外側に向かって流れる場合があります。(これはかなり極端な運転をした場合です。通常は起こりません)

また、トーションビームはその構造のシンプルさ故にサスペンション自体の剛性が高くありません。ですから、大型車や重量の重い車には不向きです。
トーションビーム式サスペンション

じゃあ、トーションビームサスペンションって結局どうなの?

構造が簡単で製造コストが安いと言われると、「トーションビームの車って乗り心地や性能が悪いんじゃ・・・」と思うかもしれませんが、全然そんなことはありません。
確かに高級車にはあまり採用されませんが、かつてはトヨタのラグジュアリーミニバンのアルファードやヴェルファイアにも採用されていました。
さすがにこのクラスの車にトーションビームってのはコストダウンしすぎじゃないの?とユーザーから猛反発を受け、次のモデルではダブルウィッシュボーンというサスペンション形式に変更しています。また、先代プリウスもトーションビームでしたが、現行ではリアをダブルウィッシュボーン化しています。

高級車となると自ずと重量も重くなりがちですから、トーションビームサスペンションは適していませんが、小型車にはピッタリですし、単純で軽量な構造はチューニングやカスタマイズをする場合にも最適なサスペンションと言えるでしょう。

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