海外の中古車事情 ~タイ~

海外の中古車事情 ~タイ~
先日、タイに一週間ほど行った時に、観光がてらに現地の中古車に関するハナシを見たり聞いたりしてきました。
ほとんどはバンコクの自動車関連メーカーの駐在として働いている兄から聞いたネタなんですが・・・
あまり興味のある人はいないかと思いますが、なかなか面白い話も聞けたので、ちょっと披露させて頂きたいと思います。

タイは日本車天国

バンコクのスワンナプーム国際空港に降り立って、イミグレーションを抜け、ターンテーブルの荷物を受け取り空港ロビーへ出てタクシー乗り場へ向かいます。
タクシー乗り場に並んでいるタクシーは、ほぼ100%日本車
そしてそのほとんどがトヨタカローラです。カローラと言っても日本で売っているカローラでは無く、カローラアルティスというモデルで、カローラアクシオをちょっとスポーティーにしたような外観で、結構カッコイイです。
日本で売ってるアクシオよりこっちの方が全然カッコイイですね。何で日本で売らないんだろう?
もちろんすべてが新しい車では無く、中には20年落ちと思われるカリーナのタクシーも並んでいました。料金は同じですから、運悪く古い車に当たっちゃうと悲しいですね。
カローラアルティス
幸いにも私たちは新しいピカピカのタクシーに当たりました。
空港を出てから暫くは高速道路を走りますが、このカローラアルティス、とても快適です。運転手さんに値段を聞いたら80万バーツ(日本円で240万円)と言っていました。意外と高いですね。

街中を走っている車も、ほとんどが日本車です。
一番多いのはトヨタ車だと思いますが、ホンダ車も多く見かけます。マツダ車も結構走っていて、アクセラをよく見かけました。タイではMazda3という名前です。

また、高級車がとても多く走っています。
バンコクの中心部に近づくに従って高級車の割合は増えていき、ベンツやポルシェの方が日産車よりも多いんじゃない?と思うくらい、たくさん走っています。
東京よりも確実に多く高級車を見かけます。お金持ちが多いんですね。
聞く所によると、タイは輸入車にはべらぼうに高い関税が掛かるそうです。
ちょっと調べてみたんですが、日本でもよく見かけるBMWの3シリーズセダン、日本だと450万円くらいの価格だと思いますが、タイでの価格は270万バーツ、日本円で800万円ちょっと!
高いですね!

これがベンツのSクラスや、ポルシェなんかだったら軽く1500万円超えますね。高いなあ!
でもバンコクの街中でかなり多く見かけるんですよ、ベンツやBMW、ポルシェなんかを。
タイ人って、本当はお金持ちが多いんですね。
ちなみに、兄の知り合いのタイ人で、とある日系自動車メーカーの下請け工場を営んでいるお金持ちが居るのですが、彼はランボルギーニ2台、ポルシェ2台、BMW3台、その他ハーレーやら何やら十数台持っているというお金持ちで、所有しているランボルギーニガヤルドの購入価格を聞いたところ「3千6百万バーツ」だったそうです。日本円に換算すると1億8百万円!ぐえー!高すぎる!

中古車も日系車が人気

高級車以外は、中古車もほとんどが日系車ですが、フォードやシボレー、MGやプロトンも見かけます。中でもフォードが一番多いようです。
が、日系車以外は中古車価格がドーンと下がるらしいのです。
フォードのBセグメント車で、ヨーロッパで大ヒットしたフィエスタを結構見かけたのですが、同じ年式の中古車を日系車と比べてみると10万バーツ(30万円)もの差があります。
日系車以外で一番人気があるフォード車でもこんなに差がありますから、それ以外のシボレーやMGなどはリセール価格が非常に悪いため、売らずに乗りつぶす人が多いそうです。
その反面、日系車はリセールを考えて購入する人が多いため、ほとんどのユーザーが、一番高値で売れるトップグレードを買うそうです。

ネットの一括中古車査定はまだ無い

日本では一般的になったネットでの中古車査定ですが、タイではまだ一般的では無いようです。
タイで一般の人が車を売ろうと思ったら、一昔前の日本のように、町の中古車屋さんに持っていくか、ディーラーに下取りに出すのが一般的だそうです。
また、日本では一般の人は参加できない中古車オークションですが、タイでは誰でも参加可能なのです!
この中古車オークションはバンコクなどの大都市では数カ所で行われていて、出品、落札共に誰でも参加できるのです。
中古車オークションで車を売り買いできるという事自体、知らない人が多いらしく、まだまだ一般の参加は多くないようですが、ここ10年で自動車の流通量が爆発的に増えたせいもあり、どこのオークション会場もとても賑わっているようです。
今回、この中古車オークションの見学に行く予定だったのですが、予定した日に私以外の家族全員が食あたりでダウン。家族を放って行くわけにも行かず、タイの中古車オークション見学は次回のお楽しみとなりました。
聞く所によると、日本のオークションのように、手元の端末か電子入札とかではなく、魚市場の競りのように、その場で手を挙げて行う「手競り」らしいのです。面白いですね!

タイの中古車の価格は下落傾向、でもまだ相場は高値

数年前、クーデターで追放されたタクシン首相の妹さんで、インラックさんという方が首相になったとき、経済刺激政策の一環として、1台目の自動車購入者(1500cc以内、100万バーツ以内)には、10万バーツの補助金を出すという事を行い、自動車がかなり売れた時期が合ったそうです。そのせいで自動車の数が一気に増え、それまで高かった中古車の値段がどんどん下落したのですが、それでも日本よりかなり高い中古車相場になっているようです。

たとえば、日本でもヒットしたホンダフィット。タイではJAZZという名前で売られています。
日本のフィットの中古車価格を調べてみると、2013年式、走行距離5万キロくらいの中古車が、コミコミで90万円くらいで買えそうです。

同じような条件で、タイの中古車屋さんでJAZZを探すと、45万バーツから50万バーツ、日本円で135万円~150万円くらいの価格ですね。タイのJAZZは4WDの設定は無く、1500ccのV-TECとハイブリッドモデルがあるのみ。
ちなみにハイブリッドになると、中古車価格も60万バーツくらいになります。新車価格はV-TECの1500ccが約70万バーツ(210万円)くらいですから、これだったら新車買った方がいいですよねえ。
バンコクの中古車店
また、これも兄から聞いた話なんですが、知り合いの日本人が日本へ帰ることになったため、それまで乗っていた、7年落ち、走行距離30万キロのトヨタカムリを売りに出したところ、なんと25万バーツ(75万円)で売れたそうです。

売りっぱなしの中古車

日本ですと、町の中古車屋さんで車を買っても、そのお店独自の1年間保証などを付けてもらえますが、タイでは売ったら売りっぱなし、中古車に関しては日本のような保証は無いようです。
ですが、トヨタシュア-などのディーラー系の中古車店や、最近オープンした日系の中古車店(アップルやガリバー)などは、独自の保証を付けているようです。

日系車が支持される理由

バンコクでタクシーに乗ると、たまに英語の話せる陽気な運転手さんに出会うときがあります。その時の運転手さんはタクシーの運転手を始めて2年目、それまでは外資系企業の重役さんのお抱え運転手をしていたそうです。
そのときの車がベンツだったそうなのですが、3ヶ月に1回は必ずどこか故障してしまい、修理費だけで自分の給料の何倍も掛かっていたそうです。
タクシーの運転手になって毎日カローラアルティスを運転しているのですが、2年間まったく故障せず、燃費も良い、日本車は最高だ!と言っていました。

日本に住んでいると、車は壊れなくて当たり前!という感覚になってしまいますが、実際は、自動車というのはかなりの精密機械ですから、どこか調子悪くなるのは致し方ないことなのかもしれません。
ですが、壊れない日本車、どこの国の車にもマネできない信頼性、これが全世界で日本車が指示される理由なのだと思います。

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