乗用車に付いてる「リアウイング」って効果あるの?

車に付いてる「リアウイング」って効果あるの?
私が子供の頃、町を走っている車に今の車のようなウイングやスポイラーは付いていませんでした。
しかしスーパーカーブームがやってきて、名だたるスーパーカーにはかならず後ろに「羽」がくっついてるんですね。

あの羽が付いてるだけでなんだかすごく速そうに見え、「やっぱ外車はスゲーな!」とか思っていました。
この「羽」、所謂「ウイング」ですが、最近ではファミリーカーにまで標準、あるいはオプションで付いてきますね。
カローラなんかの乗用車にも一応ウイングが付いてたりしますが、あれってハイマウントストップランプを付けるための土台として付いてるモノだと思っていました。

が、実はあの一見して効果無さそうなウイングにも、それなりのヒミツがあるみたいなんです。

ウィングの効果

ウイングを取り付けることによって、どのようなメリットが生まれるのでしょうか?

ほとんどの方はご存じだと思いますが、ウイングを取り付けるいちばんの目的は「ダウンフォースを増やすこと」ですね。
ダウンフォースというのは、車体(タイヤ)を地面に押しつける力ですね。

たとえば、FRの車でリアのダウンフォースを増やすと、駆動輪であるリアタイヤの接地圧が増して、タイヤがしっかりと地面をグリップするようになり、エンジンのチカラをしっかりと路面に伝えるようになるので、加速が良くなったりコーナーで滑りにくくなる効果が得られます。
要するに車体を上から下へギューッと押しつけるんですね。

ウチの嫁なんかはウイングを付けると車体を浮かせて車重を軽くする効果があるのだと思ってたらしいです。
それじゃF1なんか飛んでいっちゃうじゃんかよ!

根本的に「羽は空を飛ぶモノ」と思っているらしく、私が説明するまで、車に付いているウイングは、車体を持ち上げるものだとマジに信じていたそうです。
それを聞いて大爆笑しまして、私はドヤ顔でウイングのダウンフォースについて説明したのです。
が、その時、嫁さんがこんなことを言ったのです。

「ウチの車にも後ろに羽がついてるよねぇ。でもウチの車ってFFじゃん、後ろに羽が付いてたって意味ないじゃん」

リアスポイラーの役割

我が家の車は何てこと無いコンパクトカーなのですが、一応後ろに付いてるのですよ、羽みたいのが。とは言ってもハッチバックですからウイングじゃなくてスポイラーなんですが、よく見ると後端が上向きになっていて、ダウンフォースがちょこっとだけありそうな感じなんです。

「うーん、そう言われてみると確かに不思議かも・・・」

ちょっと疑問に思ったのです。

FF車のリアウイングってどうなのさ?

FF車の後輪はただ空回りしているだけですから、パッと考えるとリアのダウンフォースを増やしても意味無いような感じがします。
が、調べてみたらこれが意味があるのですよ。

FF車の後輪にダウンフォースがかかっても、走行には関係ないような気がしますが、それは単なる直線走行でのハナシ。

たとえばコーナーを曲がるとき、FF車の挙動はアンダーステア(前輪がコーナー内側、後輪がコーナー外側へ行こうとする挙動)になりますが、リアにダウンフォースがあると後輪が地面に押しつけられるチカラが発生しますので、アンダーステアが出にくくなります。要するにカーブを曲がりやすくなるんですね。

ですからFF車にリアウイングが付いていても、それはそれで効果があると言うことなのです。

でもウチの車のようなちょこっとしたリアスポイラーや、いかにも真っ平らでダウンフォースとか無さそうなファミリーカーのリアウイングなんかでそのような効果が期待できるのでしょうか?

いや、ひょっとしたらそれなりに効果があるのかも知れません。

メーカーはものすごい投資や機材を使って研究しているので、一般人が見たくらいでは理解できない効果があるのかも・・・
まぁ、私のような素人にはよく分からないのですが・・・

ただ、色々調べて分かったのは、「リアウイングはダウンフォースのためだけにあるのではなく、空気の流れを整えるために取り付けられている」ということらしいのです。

車は走ると車の車体の周りのあらゆる箇所に「空気の渦」が発生するらしいのですが、この「渦」が厄介者で、この渦によってかなりパワーが食われてしまっているのです。

ですから、渦の発生をなるべく抑制して車のパワーロスを抑えるために考え出されたのが所謂「エアロパーツ」なのですね。

たとえば車の下面に入り込んだ空気を上手く後方から排出してあげると、それだけでかなりのパワーロスが抑制されるらしいです。そのため、レーシングカーはできるだけ車高を低くして車体下部への空気の流入を少なくし、入ってきた空気をスムーズに後方へ逃がすためにボディ底面は真っ平らです。
空気の流れを整える

リアウイングも同じような役割を担っています。
車の走行時には車の後部に渦が発生しやすく、この渦は前進する車を後ろ向きに引っ張るチカラを作り出すのです。
この厄介な車体後部の渦の発生を抑制し、空気の流れをスムーズにする働きがリアウイング(リアスポイラー)にはあるのですね。

今までは単なるファッション的なモノか、ストップランプのおしゃれなステーくらいにしか思っていなかった乗用車のリアウイング(リアスポイラー)ですが、ちゃんとした意味があるのですね。

これは意味なし!

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